子育て世帯の転入がなぜ守谷市に集中するのでしょうか。答えのひとつが「子育て王国もりや」というスローガンです。つくばエクスプレス(TX)の開通以降、子育て世帯の転入が続き、人口は40年で約2.9倍に増えたまちが茨城県守谷市です。本記事では守谷市の公式情報をもとに、保育園・学校・医療費助成・遊び場など、子育て世帯が知っておきたい情報を一次情報ベースで整理します。あわせて、子育て世代のマイホーム取得と地価の関係、将来の住み替え・売却で押さえておきたいポイントにも触れます。
守谷市の子育て環境の全体像
「子育て王国もりや」というスローガン
守谷市は茨城県の最南端、利根川と鬼怒川に挟まれた位置にあり、つくばエクスプレスの開業(2005年)を境に人口が大きく増えたまちです。茨城県の常住人口調査(令和8年4月1日現在)によると、守谷市の常住人口は70,152人・世帯数30,006世帯で、国勢調査ベースで見ると40年間で約2.9倍に増加しています。
茨城県のデータでは、守谷市の15歳未満人口の割合は15.1%(令和7年10月1日時点の推計)となっており、県内の他市町村と比べても子どもの割合が高い水準にあることが分かります。市はこうした子育て世帯の転入を背景に「子育て王国もりや」をスローガンに掲げ、学校教育改革プランなど独自の取り組みを進めています。
基礎データ早見表
まずは守谷市の子育て・教育に関わる基礎データを一覧にまとめました。

人口増加を支える2つの背景
守谷市の人口増加は、つくばエクスプレスによる都心アクセスの良さと、行政による子育て支援・教育改革の両輪で支えられてきました。単に「便利だから」だけでなく、「子育てしやすい制度が整っているから」選ばれているまちである点が、他の郊外都市との違いといえます。
保育園・幼稚園の状況
認可保育所の整備と待機児童の推移
守谷市は人口増加に伴う保育ニーズの高まりに対応するため、認可保育所の誘致や定員増を継続的に進めてきました。守谷市の子ども・子育て支援事業計画(市公式資料)によれば、保育所の入所児童数は増加傾向にあり、国の定義による待機児童数は令和5年度時点で0人という報告がされています。
ただし、市の施政方針(令和8年度)では「保育所利用保留児童数は、特に低年齢児において増加している状況」との言及もあり、0〜2歳児クラスなど年齢によっては希望する園にすぐ入れるとは限らない点には留意が必要です。入所基準や申込み方法の詳細は、守谷市公式サイトの「保育所のご案内」ページで最新情報を確認することをおすすめします。
幼稚園・認定こども園の選択肢
守谷市内には公立・私立の幼稚園や認定こども園があり、共働き世帯・専業世帯それぞれのニーズに応じた選択肢が用意されています。就労状況や希望する保育時間によって、保育所・幼稚園・認定こども園のどれが合うかは家庭ごとに異なるため、市の子育て支援窓口(すくすく保育課)へ相談するのが確実です。
小中学校・学区
市内の学校数と通学区域
守谷市公式サイトの「市内小中学校の通学区域」ページによれば、市内には公立小学校10校・公立中学校4校が設置されています。中学校の通学区域は小学校区の組み合わせで指定されており、例えば守谷中学校は大野小学校・黒内小学校の通学区域、愛宕中学校は守谷小学校・郷州小学校の通学区域とされています(令和7年4月現在)。
戸建て・マンションの購入や賃貸を検討する際、通学区域は生活動線に直結する重要な情報です。町名によって通学区域が細かく指定されているため、物件探しの段階で守谷市教育委員会の公表資料や「守谷市立小学校及び中学校の通学区域に関する規則」を確認しておくと安心です。
私立校・スクールバスという選択肢
公立校のほか、守谷駅からスクールバスが運行されている江戸川学園取手小中・高等学校のような私立校に通う世帯もあります。TX沿線という立地の良さは、公立・私立を問わず学校選択の幅を広げている面があります。
医療費助成(マル福・すこやか医療費助成)
子育て世帯にとって医療費の負担は大きな関心事です。守谷市公式サイトによると、小児(18歳の年度末まで)の医療費助成は次のとおりです。
- 0歳〜中学生まで:マル福(茨城県の医療福祉費支給制度)により入院・外来・調剤を助成
- 中学1年生〜18歳の年度末(3月31日)まで:すこやか医療費助成(守谷市独自)により入院・外来・調剤を助成
- 所得制限:なし
- 自己負担:外来は医療機関ごとに1日600円まで、月2回まで(茨城県内共通の目安)
マル福は茨城県内の医療機関等で共通して使える制度で、守谷市独自の「すこやか医療費助成」が高校生年代までの空白を埋める形になっている点が特徴です。ひとり親家庭や重度心身障がいのある方向けの医療費助成メニューも別途用意されています。申請には受給者証の交付手続きが必要なため、詳細・最新の要件は守谷市役所の国保年金課や市公式サイトで確認してください。
子育て支援センター・遊び場
市内3か所の子育て拠点
守谷市には、乳幼児から小学生まで無料で利用できる子育て支援施設が複数あります。
- 守谷駅前親子ふれあいルーム(エ・ガーオ):守谷駅東口すぐ、TXが見える施設。0歳〜小学6年生の児童とその保護者が対象で利用無料。プレイルーム・図書コーナー・乳児室・授乳室などを備え、近年は小学生が利用できるスペースも拡張された
- 北守谷児童センター(キ・ターレ)
- 南守谷児童センター(ミ・ナーデ)
いずれも守谷市公式サイトの「児童館・児童センター」ページで案内されており、雨の日でも遊べる屋内スペースとして共働き世帯からも利用されています。
ハローベビー・出産期からの伴走支援
妊娠期から利用できる「ハローベビー」など、出産前後の相談・交流の場も用意されており、転入してきたばかりで地域に知り合いが少ない家庭でも孤立しにくい環境づくりが進められています。
TX沿線という立地の子育てメリット
都心通勤と郊外子育ての両立
守谷市の子育て環境を語るうえで欠かせないのが、つくばエクスプレス(TX)沿線という立地です。守谷駅から都心(秋葉原方面)へのアクセスが良く、共働き世帯が「都心へ通勤しながら郊外で子育てする」というライフスタイルを実現しやすい点が、転入超過の背景にあると考えられます。
守谷市の定例記者会見(2026年3月)でも、地価が上昇した地点が21地点あり、住宅地では県内2位・3位・5位という高い伸び率を記録したことが報告されています。これは子育て世帯を中心とした実需の強さを裏付けるデータのひとつと言えます。
子育て支援拠点とTX沿線立地の関係
守谷駅周辺には子育て支援施設が集中しており、駅を中心にコンパクトに生活が完結しやすい構造になっています。下図は主な子育て支援拠点と、TX沿線という立地の関係を整理したものです。

公園・自然環境
3つの川に囲まれた立地
守谷市は利根川・鬼怒川・小貝川という3つの川に囲まれ、水と緑に恵まれた立地です。市内には遊具のある公園が点在し、休日に親子で過ごせる屋外スポットが多いのも特徴です。都市化が進む一方で自然環境も残っており、「都会と自然のバランスが良い」という声は、子育て世帯向けの体験談サイトなどでもたびたび紹介されています。
休日の親子イベント
守谷駅前親子ふれあいルーム(エ・ガーオ)では製作活動などの講座が定期的に開かれており、予約制で参加できます。市の公民館や文化会館でも季節ごとの子ども向けイベントが行われることがあるため、市の広報誌やSNSで最新情報をチェックするのがおすすめです。
地価と住宅事情
公示地価2026(目安)
国土交通省の地価公示および民間の地価データ集計サイトによると、守谷市全体の2026年(令和8年)公示地価は、目安として1平方メートルあたり152,130円・坪単価約502,910円で、前年比+10.46%の上昇となっています。この上昇率は全国的に見ても高い水準です(出典:国土交通省地価公示、tochidai.info等の集計。個別の土地の価格はエリア・条件により異なるため、あくまで市全体の目安としてご覧ください)。
子育て世帯のマイホーム取得との関係
地価が上昇局面にあるということは、これから住宅を取得する子育て世帯にとっては「早めの決断が有利に働きやすい」局面である一方、「予算内で希望のエリア・広さを確保しにくくなる」局面でもあります。TX沿線・子育て支援の手厚さ・学区の評判などを総合的に見て、エリアを絞り込むことが、限られた予算の中で満足度の高い住まい選びにつながります。
子育て世帯が住むエリアを選ぶときの視点
守谷駅周辺と郊外エリアの違い
守谷市内でも、TX守谷駅周辺は商業施設や子育て支援拠点が集中し利便性が高い一方、郊外エリアは戸建て中心で庭付きの住まいを確保しやすいという違いがあります。共働きで駅近が優先か、広さ・環境を優先するかによって、向いているエリアは変わってきます。守谷市の住みやすさ全体像や、守谷駅周辺エリアに特化した情報は、当店の別記事でも詳しく解説しています。
守谷市の住みやすさ徹底ガイド|交通・子育て・地価【2026】
守谷駅周辺エリアの住みやすさ|交通・子育て・地価まで解説【2026年】
家を売る・持ち続けるときに知っておきたいこと
子育てを機に「手狭になった家を売って住み替えたい」「実家を相続したが自分たちは別の場所に住んでいる」といった相談は、守谷市のような人口増加エリアでも珍しくありません。地価が上昇局面にある今は、売却を検討するタイミングとしても情報収集をしておく価値があります。守谷市の地価の推移や将来的な見通しは守谷市の人口と地価の推移|長期データで見る変化で詳しく解説しています。一方で、学区や生活環境に満足している場合は、無理に動かず住み続けるという選択肢も含めて、まずは現状の資産価値を把握しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q1. 守谷市の小児医療費助成は何歳まで受けられますか?
A. マル福・すこやか医療費助成により、18歳の年度末(3月31日)まで、所得制限なしで医療費の助成が受けられます(外来は医療機関ごとに1日600円まで・月2回までが目安)。詳細な要件は守谷市役所国保年金課または市公式サイトでご確認ください。
Q2. 守谷市の保育所は入りやすいですか?
A. 国の定義による待機児童数は令和5年度時点で0人と報告されていますが、市の施政方針では低年齢児(0〜2歳)の保育所利用保留児童の増加にも言及されています。年齢やご希望の園によって状況が異なるため、早めに市のすくすく保育課へ相談することをおすすめします。
Q3. 守谷市には小中学校がいくつありますか?
A. 守谷市公式サイトによると、公立小学校が10校、公立中学校が4校あります(令和7年4月現在)。通学区域は町名ごとに細かく指定されているため、購入・賃貸を検討する物件の学区は事前に確認することをおすすめします。
Q4. 子育て中に無料で使える施設はありますか?
A. 守谷駅前親子ふれあいルーム(エ・ガーオ)、北守谷児童センター(キ・ターレ)、南守谷児童センター(ミ・ナーデ)など、市内に複数の無料施設があります。プレイルームや図書コーナーを備え、雨天時の遊び場としても利用されています。
Q5. 守谷市はなぜ子育て世帯に選ばれているのですか?
A. つくばエクスプレスによる都心アクセスの良さ、子育て支援施設の充実、公示地価が上昇するほどの人気の高さなどが背景にあると考えられます。市自身も「子育て王国もりや」をスローガンに掲げ、学校教育改革などに力を入れています。
Q6. 守谷市の人口はどれくらいのペースで増えていますか?
A. 国勢調査ベースで見ると、40年間で約2.9倍に増加しています。令和8年4月1日時点の常住人口は70,152人・世帯数30,006世帯です(茨城県常住人口調査)。
守谷市の防災・ハザードマップについては守谷市の防災・ハザードマップ|洪水・地震の備え【2026】で詳しく解説しています。
まとめ
つくばエクスプレスによる都心アクセスの良さ。市独自の医療費助成。子育て支援施設という行政サービス。両方がそろって、「子育て王国もりや」というまちができています。国基準の待機児童数0人(令和5年度)という実績、公立小学校10校・中学校4校という教育環境の整備状況、無料で使える子育て支援拠点の充実——これから子育てをするご家庭にとって、いずれも安心材料になるはずです。一方で地価は上昇局面にあり、マイホーム取得や住み替えのタイミングは情報収集を早めに行うことが大切です。守谷市の不動産売却・住み替えについてはハウスドゥ 守谷店までお気軽にご相談ください。
守谷市での子育て世帯の売却・住み替え実績は売却査定実績とお客様の声でもご紹介していますので、あわせてご参照ください。
▸あわせて読みたい:守谷市の交通アクセス徹底ガイド|TX・常磐道【2026】
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