つくばみらい市に住んでいる、あるいはこれから引っ越しを考えている人がまず戸惑うのが、「市役所が2つある」という点だ。伊奈庁舎と谷和原庁舎、どちらに行けば住民票が取れるのか、戸籍謄本はどちらの窓口か。この記事では、両庁舎の役割の違いと、住民票・戸籍・マイナンバーカード・転入転出届など、暮らしに直結する手続きを一つずつ整理する。市の公式情報をもとに、実際に窓口へ行く前に知っておきたい実務的な内容をまとめた。
つくばみらい市に庁舎が2つある理由
つくばみらい市は2006年、旧伊奈町と旧谷和原村が合併して誕生した。合併後もそれぞれの旧役場庁舎を引き継ぐ形で行政サービスを分担しており、これが「伊奈庁舎」と「谷和原庁舎」という2庁舎体制の由来だ。伊奈庁舎は老朽化と耐震強度不足を理由に2016年に新築され、旧庁舎は解体されて現在は駐車場になっている。谷和原庁舎は旧谷和原村役場の建物を転用して使われている。
伊奈庁舎が本庁機能を担う
伊奈庁舎(つくばみらい市福田195)には、秘書広報課・企画政策課・地域推進課・防災課・総務課・財政課・税務課・収納課・社会福祉課・こども課など、市の中枢機能にあたる部署が集約されている。市政全般の相談や税務関係の手続きは、基本的にこちらが窓口になる。
谷和原庁舎は旧谷和原村エリアの拠点
谷和原庁舎(つくばみらい市加藤237)は、旧谷和原村エリアの住民にとって身近な行政拠点だ。市民窓口課が1階に置かれており、戸籍・住民票関係の手続きは伊奈庁舎と同様にここでも完結できる。

市民窓口課はどちらの庁舎にもある
住民票や戸籍、印鑑登録といった「市民窓口課」が扱う手続きは、伊奈庁舎1階・谷和原庁舎1階の両方で対応している。市民窓口課の主な業務は、戸籍事務、住民票等各種証明書事務、印鑑登録、埋火葬等許可の4本柱だ。どちらの庁舎に行っても同じ手続きができるため、自宅からの距離や用事のついでで選んで構わない。
谷和原庁舎 市民窓口課の連絡先
谷和原庁舎(〒300-2492 つくばみらい市加藤237)の市民窓口課は、電話0297-58-2111(内線3450〜3453)で問い合わせができる。混雑状況や必要書類の確認は、訪問前に電話で聞いておくと二度手間を防げる。
両庁舎共通|開庁時間と休日窓口
伊奈庁舎・谷和原庁舎とも、平日の開庁時間は午前8時30分から午後5時15分まで(祝日を除く)。加えて第2・第4日曜日には午前8時30分から正午まで休日窓口が開いている(実施内容は月により異なる場合があるため、事前に公式サイトで確認したい)。平日に来庁できない共働き世帯にとっては、この休日窓口の存在は覚えておく価値がある。
住民票の写しを取るには
住民票の写しは、伊奈庁舎・谷和原庁舎どちらの市民窓口課でも即日発行できる。本人または同一世帯の家族が請求する場合は、マイナンバーカードや運転免許証など本人確認書類を持参すれば手続きは数分で終わる。
郵送での住民票請求
遠方に住んでいる、あるいは来庁が難しい場合は、郵送でも住民票を請求できる。申請書・本人確認書類の写し・手数料分の定額小為替・返信用封筒を同封して谷和原庁舎または伊奈庁舎の市民窓口課宛てに送る流れが一般的だ。届くまで数日かかるため、急ぎの手続きには不向きな点は押さえておきたい。
コンビニ交付なら早朝・夜間も対応
マイナンバーカードを持っていれば、全国のセブン-イレブン・ファミリーマート・ローソン・イオンリテールなどに設置されたマルチコピー機で住民票の写しを取得できる。利用可能時間は平日・休日とも午前6時30分から午後11時までと幅広く、しかも令和10年3月まで交付手数料が10円に減額されている。窓口の開庁時間に行けない人には、この方法が最も現実的な選択肢になる。
戸籍謄本・抄本の取り方
戸籍謄本(全部事項証明書)・抄本(個人事項証明書)は、本籍がつくばみらい市にある人が対象だ。窓口・郵送どちらでも請求でき、必要な範囲(本人のみか、家族全員分か)によって申請書の書き方が変わる。
広域交付制度で本籍地以外でも取得可能に
2024年3月から始まった戸籍証明書等の広域交付制度により、本籍がつくばみらい市になくても、本人が窓口に出向けば最寄りの市区町村でつくばみらい市の戸籍を取得できるようになった(一部制限あり)。単身赴任や遠方在住の家族の戸籍が必要な場面で活用の余地がある制度だ。
オンライン申請も順次拡大
マイナンバーカードを使い、いばらき電子申請・届出サービス経由で戸籍謄本・抄本をオンライン請求できる取り組みも始まっている。請求後は郵送で自宅に届く仕組みで、今後対象手続きが広がる可能性がある。最新の対応状況は公式サイトで随時確認したい。
転入届・転出届の手続き
つくばみらい市に引っ越してくる場合は「転入届」、市外へ転出する場合は「転出届」の提出が必要になる。いずれも引っ越し日から14日以内という期限があり、遅れると過料の対象になる可能性がある点は要注意だ。
転入届に必要なもの
転出元の市区町村で発行された「転出証明書」、本人確認書類、マイナンバーカード(持っている場合)を持参して、伊奈庁舎または谷和原庁舎の市民窓口課で手続きする。世帯全員分の異動か、一部の家族のみかによって必要書類が変わるため、事前確認が安心だ。
転出届はマイナポータルでも可能に
マイナンバーカードを持っている場合、マイナポータル経由でオンライン転出届を提出できる制度が全国的に広がっている。窓口に行く回数を1回減らせるため、引っ越しシーズンの混雑を避けたい人には有効な手段だ。
印鑑登録の手続き
不動産の売買契約や住宅ローンの契約など、実印が必要な場面では印鑑登録証明書が欠かせない。つくばみらい市内に住民登録がある15歳以上の人が対象で、登録する印鑑(実印にする印鑑)と本人確認書類を持って、伊奈庁舎または谷和原庁舎の市民窓口課で申請する。
印鑑登録証明書もコンビニ交付対応
印鑑登録が済んでいれば、印鑑登録証明書もマイナンバーカードを使ったコンビニ交付の対象になる。ただし、印鑑登録証(カード)のみでコンビニ交付を利用することはできず、マイナンバーカードとの紐付け設定が必要な点に注意したい。
マイナンバーカードの申請・受け取り
マイナンバーカードの新規申請はオンライン・郵送どちらでも可能だが、受け取りは原則として伊奈庁舎または谷和原庁舎の窓口に本人が出向く必要がある(一部、代理受け取りが認められるケースもある)。受け取りには本人確認書類のほか、通知カードや交付通知書(はがき)が必要になるため、案内が届いたら中身をよく確認しておきたい。
車庫証明の手続き先
自動車の購入や引っ越しに伴う車庫証明は、つくばみらい市を管轄する警察署(取手警察署)が窓口になる点に注意したい。市役所の市民窓口課では扱っていないため、車庫証明だけを目的に庁舎へ行っても手続きできない。管轄警察署の窓口や必要書類は、事前に取手警察署の案内で確認しておくとスムーズだ。
国民健康保険の加入・変更手続き
会社を退職した、あるいは他の市町村から転入してきたタイミングでは、国民健康保険の加入手続きが必要になることが多い。加入・脱退・住所変更いずれも、伊奈庁舎・谷和原庁舎の担当窓口(保険年金担当)で手続きできる。転入届と同時に案内されるケースが多いため、引っ越しの手続きと合わせて済ませておくと二度手間を防げる。
谷和原庁舎へのアクセス
谷和原庁舎は、みらい平駅からより近い立地にある。常磐道谷和原ICから車で約9分(3.8km)、谷田部ICから約15分(8.7km)。みらい平駅からは車で約7分(3.0km)、関東鉄道常総線小絹駅からは車で約8分(3.1km)が目安だ。JR常磐線を利用する場合は、取手駅で常総線に乗り換えて小絹駅まで行くルートになる。カーナビで検索する際、電話番号検索では伊奈庁舎が案内されてしまうケースがあるため、住所での検索が推奨されている。
伊奈庁舎へのアクセス
伊奈庁舎への高速道路アクセスは、常磐道谷和原ICから車で約15分(7.3km)、谷田部ICから約17分(9.8km)。鉄道では、みらい平駅から車で約10分(5.6km)、または庁舎間シャトル便への乗り換えとなる。関東鉄道常総線の守谷駅からは車で約14分(5.7km)、JR常磐線取手駅からは車で約23分(10.2km)が目安だ。
庁舎間シャトル便で移動する方法
伊奈庁舎と谷和原庁舎の間は、市が運行するシャトル便で結ばれている。どちらかの庁舎に来庁したあと、もう一方の庁舎でしか扱っていない手続きが必要だとわかった場合でも、このシャトル便を使えば車を出さずに移動できる。運行本数や時刻は市の公式サイトで確認できる。
手続きと不動産売却の接点
住民票・戸籍・印鑑登録証明書は、不動産の売却手続きでも必ずと言っていいほど必要になる書類だ。売主の本人確認や登記手続きの際、住民票の写し(現住所と登記簿上の住所が異なる場合は戸籍の附票なども)、実印と印鑑登録証明書の提出を求められる場面が多い。
相続にともなう売却では戸籍謄本の範囲に注意
相続した不動産を売却する場合、被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本一式や、相続人全員の戸籍謄本が必要になることが多い。本籍地が転々としている場合は複数の市区町村から取り寄せる必要があり、時間がかかりやすい。前述の広域交付制度を使えば、つくばみらい市の戸籍を他市町村の窓口でもまとめて請求できる場合があるため、早めの準備が売却スケジュールの遅れを防ぐことにつながる。
印鑑登録証明書は発行から3か月以内が目安
不動産売買契約や決済(引き渡し)の際に提出する印鑑登録証明書は、多くの場合「発行から3か月以内」であることが求められる。売却のスケジュールが決まったら、契約直前ではなく決済のタイミングを見据えて取得時期を調整しておくと安心だ。

つくばみらい市の庁舎・手続きに関するよくある質問(FAQ)
Q. 住民票はどちらの庁舎でも取れますか?
A. はい。市民窓口課は伊奈庁舎1階・谷和原庁舎1階の両方にあり、どちらでも住民票の写しを発行できます。自宅からの距離や用事のついでで選んで問題ありません。
Q. 谷和原庁舎とマイナンバーカードのコンビニ交付、どちらが早いですか?
A. 開庁時間内であれば窓口はその場で発行が完了します。ただし平日の日中に来庁できない場合は、午前6時30分から午後11時まで利用できるコンビニ交付(マイナンバーカードが必要)の方が実用的です。
Q. 転入届の期限はいつまでですか?
A. 引っ越した日から14日以内が目安です。期限を過ぎると正当な理由なく届出が遅れた場合、過料の対象になる可能性があるため、早めの手続きをおすすめします。
Q. 車庫証明も谷和原庁舎で手続きできますか?
A. いいえ。車庫証明は市役所ではなく、つくばみらい市を管轄する取手警察署が窓口です。市民窓口課では扱っていないため注意してください。
Q. 印鑑登録は代理人でもできますか?
A. 本人の来庁が原則ですが、やむを得ない事情がある場合は代理人による手続きも一定の条件下で可能です。必要書類や手続き方法は事前に市民窓口課へ電話で確認することをおすすめします。
Q. 不動産売却のために戸籍謄本を集める場合、どこに相談すればよいですか?
A. 相続や売主の状況によって必要な戸籍の範囲が変わるため、まずは司法書士や不動産会社に相談しながら準備を進めるとスムーズです。ハウスドゥ守谷では、つくばみらい市内の売却に必要な書類準備を含めたご相談も承っています。
まとめ|庁舎の役割を知っておくと手続きがスムーズになる
つくばみらい市は伊奈庁舎と谷和原庁舎の2庁舎体制だが、住民票・戸籍・印鑑登録・国民健康保険といった市民窓口課の手続きはどちらでも完結する。一方で税務や福祉関係は伊奈庁舎、車庫証明は市外の警察署が窓口になるなど、手続きによって行き先が変わる点は押さえておきたい。マイナンバーカードを活用したコンビニ交付やオンライン申請も広がっており、窓口の開庁時間に縛られない選択肢も増えている。不動産の売却など、住民票や戸籍謄本が必要になる場面を控えている人は、余裕を持って準備を進めることをおすすめする。
つくばみらい市内での不動産売却・査定のご相談はハウスドゥ守谷まで。
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