茨城県内の多くの市町村が人口減少に直面するなか、つくばみらい市は約5万1千人という水準を保ち続けています。地価も、2022年以降は4年連続で上昇しており、県内でも上位の伸び率を示しています。この数字の背景に何があるのか。今回はハウスドゥ 守谷が、つくばみらい市公式・茨城県公式の統計と国交省の地価公示データをもとに、この数年で何が起きているのかを数字で整理します。
まず結論|つくばみらい市は「増えている」市
茨城県統計課「市町村のデータ」によると、つくばみらい市の常住人口は令和8年4月1日現在で51,638人、世帯数は22,260世帯です。つくばみらい市公式サイトの住民基本台帳ベースでは令和8年7月1日現在で51,599人・22,307世帯となっており、いずれの統計でも5万人を超える水準を維持しています。茨城県内44市町村の多くが人口減少に直面するなか、つくばみらい市は増加基調を保っている数少ない自治体のひとつです。
公示地価は2026年に59,505円/m2、+3.34%

国交省地価公示データを集計しているtochidai.infoによると、つくばみらい市の2026年(令和8年)公示地価平均は59,505円/平方メートル(坪単価約196,711円)で、前年比+3.34%となっています。この上昇率は、同じ茨城県内の多くの市町村が横ばいか下落基調にあるなかで際立って高い数字です。
2022年を境に潮目が変わった
つくばみらい市の公示地価は2018年〜2021年にかけて31,000円台〜34,000円台で推移し、大きな動きはありませんでした。ところが2022年に50,306円/m2へ急伸し、そこから2023年52,173円、2024年53,677円、2025年56,354円、2026年59,505円と、毎年上昇を続けています。わずか4年で地価はおよそ1.9倍になった計算です。
なぜ2022年から急上昇したのか
2022年は国土交通省が発表した都道府県地価調査(基準地価)で、つくばみらい市が東京圏の「地価変動率」トップ3を独占したと報じられた年でもあります(2022年10月・日刊スポーツ報道)。つくばエクスプレス(TX)沿線の宅地開発が進み、都心への通勤利便性と住宅取得のしやすさを両立できるエリアとして、子育て世帯を中心とした需要が急速に集まったことが背景にあると考えられます。日本経済新聞(2024年1月)も、国立社会保障・人口問題研究所の推計を引用し、つくばみらい市の2040年推計人口が2013年比で51.4%増と、首都圏の自治体で4番目に高い増加率になると報じています。
人口密度で見る「密集度」の違い
つくばみらい市の面積は79.16平方キロメートル(令和8年1月1日現在)、人口密度は1平方キロメートルあたり652.3人(令和8年4月1日現在)です。この数字は、同じ茨城県南エリアでも農村部が中心の自治体と比べて数倍高く、TX沿線の丘陵部(みらい平駅周辺)を中心に住宅開発が集中的に進んだ結果と言えます。
市内でも人口の分布に大きな差がある
つくばみらい市公式サイトの町丁字別人口データ(令和8年7月1日現在)を見ると、陽光台2丁目(1,225世帯・2,949人)や谷井田(2,163世帯・4,516人)、筒戸(1,103世帯・2,532人)といったみらい平駅周辺・旧谷和原地区の一部エリアに人口が集中している一方、旧伊奈地区の農村部には世帯数が10世帯に満たない字(あざ)も点在しています。「つくばみらい市の人口」とひとくくりにしても、実態はエリアによって大きく異なるということです。
2006年の市制施行から見る人口の変遷
つくばみらい市は2006年(平成18年)3月27日、旧伊奈町と旧谷和原村が合併して誕生した比較的新しい市です。合併当初の人口は約5万1千人だったとされ、その後一時的な増減を経ながらも、現在もほぼ同水準の人口を維持しています。国勢調査ベースで見ると2015年49,136人から2020年49,872人へと5年間で微増しており、他の茨城県内自治体の多くが減少基調にあるなかで、この横ばい〜微増という動き自体が特徴的です。
丘陵部(みらい平地区)の存在
つくばみらい市の人口統計では「丘陵部」という区分がかつて使われていました。これはTXみらい平駅周辺の区画整理地区を指し、2013年(平成25年)6月29日の住所変更に伴って年齢別人口統計表に統合されています。区画整理による新規宅地の供給が、市全体の人口を下支えしてきた歴史がうかがえます。
地価上昇はどこまで続くのか
2022年から続く地価上昇は、TX沿線の開発需要という明確な要因に支えられていますが、これが今後も同じペースで続くとは限りません。上昇率は2022年+1.72%、2023年+2.69%、2024年+3.46%、2025年+3.57%、2026年+3.34%と、直近ではわずかに鈍化の兆しも見えます。地価公示はあくまで「目安」であり、個々の土地の実勢価格は路線や区画ごとの需要で変わる点には注意が必要です。
世帯数はさらに大きく伸びている
人口が微増〜横ばいで推移する一方、世帯数は22,260世帯(令和8年4月1日現在)と、人口の伸び以上に増加しています。これは核家族化・単身世帯の増加という全国的な傾向に加え、TX沿線への子育て世帯の転入によって新規の世帯が形成されていることが要因と考えられます。1世帯あたりの人数は約2.3人で、茨城県内でも小さめの水準です。
人口増・地価上昇が売却の判断に持つ意味
つくばみらい市で不動産を所有している方にとって、この数年の人口増・地価上昇という流れは売却を検討する好機になり得ます。ただし、それは「今すぐ売れば必ず高く売れる」という単純な話ではありません。市内でもエリアによって需要の強さは異なり、みらい平駅周辺のような開発が進むエリアと、旧伊奈地区の農村部とでは、査定額の付き方も大きく変わります。
相続や空き家のケースでも同様
相続で受け継いだ実家がつくばみらい市内にある場合も、市全体の地価上昇という追い風はありつつ、立地条件(駅からの距離、接道状況、区画整理の有無など)を個別に確認しないと正確な判断はできません。地価が上昇傾向にあるからといって、空き家のまま所有し続けることが必ずしも得策とは限らない点は正直にお伝えしておきます。
つくばみらい市のよくある質問
Q1. つくばみらい市の人口は増えていますか?
茨城県統計課・市公式統計ともに約5万1千人台を維持しており、国勢調査ベースでも2015年から2020年にかけて微増しています。茨城県内では人口が増加傾向にある数少ない自治体のひとつです。
Q2. つくばみらい市の地価はなぜ上昇しているのですか?
つくばエクスプレス(TX)沿線の宅地開発が進み、都心への通勤利便性を背景とした子育て世帯の転入需要が高まったことが主な要因と考えられます。2022年の都道府県地価調査では東京圏の地価変動率トップ3を独占したと報じられました。
Q3. つくばみらい市はどのエリアの人口が多いですか?
市公式の町丁字別データでは、陽光台・谷井田・筒戸などTX沿線・旧谷和原地区の一部エリアに人口が集中しています。一方、旧伊奈地区の農村部は世帯数が少ない字も点在し、市内でも密度に大きな差があります。
Q4. つくばみらい市の地価上昇はいつまで続きますか?
2022年以降4年連続で上昇していますが、直近の上昇率はわずかに鈍化の兆しも見えます。将来の地価動向を断定することはできず、公表データは「目安」として捉えることをおすすめします。
Q5. つくばみらい市はいつ誕生した市ですか?
2006年(平成18年)3月27日に、旧伊奈町と旧谷和原村が合併して誕生しました。比較的新しい市で、合併当初から現在までほぼ同水準の人口を維持しています。
Q6. つくばみらい市で不動産を売却するタイミングはいつがよいですか?
地価が上昇基調にある点は追い風ですが、エリアや個別の立地条件によって査定額は大きく変わります。市全体の統計だけで判断せず、現地を見た査定で実際の価値を確認することをおすすめします。
Q7. つくばみらい市の世帯数はなぜ人口以上に増えているのですか?
核家族化・単身世帯の増加という全国的な傾向に加え、TX沿線への子育て世帯の転入で新規世帯が形成されていることが要因と考えられます。1世帯あたりの人数は約2.3人と、茨城県内でも小さめの水準です。
近隣市町村との比較で見える立ち位置
つくばみらい市の地価上昇がどれほど際立っているかは、近隣市町村と比べるとより分かりやすくなります。同じ守谷店の担当エリアである守谷市も人口増加が続く自治体ですが、つくばみらい市の2026年地価変動率+3.34%は、茨城県内でも上位に入る伸び率です。一方、河内町のように農業が基幹産業の町では、同じ茨城県内でも地価は長期的な下落基調にあり、公示地価は9,670円/m2・-0.60%(2026年)にとどまります。同じ県内でも、TX沿線という交通インフラの有無が地価の方向性を大きく左右していることが分かります。
「県南地域」としての一体感
茨城県統計課の社会動態(転入・転出)データによると、つくば市・守谷市・つくばみらい市・取手市などを含む県南地域は、令和6年(2024年)に県内で唯一大幅な転入超過(+7,247人)を記録した地域です。つくばみらい市の人口増加は、市単独の現象というより、TXと圏央道という2つの広域インフラを軸にした県南地域全体の人の流れの一部として捉えると理解しやすくなります。
まとめ|数字が示す「開発中のまち」の実像
人口は約5万1千人。世帯数は2万2,260。地価は2022年以降4年連続で上昇。つくばみらい市はTX沿線の開発を背景に、茨城県内の多くの自治体が人口減少に直面するなかで増加基調を維持しています。ただしこの傍向は市内一律ではなく、エリアによって温度差があるのも事実です。つくばみらい市で不動産の売却や今後の活用を検討している方は、市全体の統計だけでなく、ご自身の物件が位置するエリアの実情を確認してください。
つくばみらい市での不動産売却・相続・空き家のご相談は、つくばみらい市の地域情報や店舗情報もあわせて確認できるつくばみらい市の不動産売却・買取・査定のご相談ページ、あるいはつくばみらい市の防災・ハザードマップをまとめたつくばみらい市の防災・ハザードマップガイドもご覧ください。守谷市・つくばみらい市エリアでの取引実績は売却実績・お客様の声でもご紹介しています。
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