空き家の水道は、「使わないなら解約」が必ずしも正解ではありません。水道管は水を流さず放置すると内部にサビや汚れが溜まり、破損や悪臭の原因になります。多くの専門家は「月1回以上の通水」を推奨しており、解約すると再開時に開栓工事費(数千円〜数万円)がかかることも。一方で、長期間戻る予定がない場合は解約して基本料金をゼロにする選択も合理的です。この記事では、水道料金が高くなる原因(漏水の見分け方)に加えて、「継続すべきか解約すべきか」を判断する基準も併せて解説します。

目次
  1. 空き家の水道料金はどのくらいかかるのか
  2. 空き家における水道料金の目安
  3. 空き家の水道料金を抑えるための対策
    1. 1. 水道の解約を検討する
    2. 2. 契約内容の見直し
    3. 3. 漏水防止対策を徹底する
    4. ポイント
  4. 水道料金を節約するための具体的な方法
    1. 1. 水道使用量の見直し
    2. 2. 定期的な漏水チェック
    3. 3. 元栓の活用
    4. 4. 料金プランの見直し
    5. 5. 節水機器の導入
  5. 空き家の水道料金を管理するためのポイント
    1. 1. 定期的な水道メーターの確認
    2. 2. 異常値の早期発見
    3. 3. 請求書の保管と比較
    4. 4. 管理代行サービスの活用
    5. 5. 緊急時の連絡体制を整える
  6. 空き家の漏水リスクと防止策
    1. 漏水が起きやすい場所
    2. 防止策1:元栓を閉める
    3. 防止策2:冬季の凍結対策
    4. 防止策3:定期的な通水
    5. 防止策4:定期点検の実施
  7. 空き家の水道料金に関するFAQ
  8. 空き家の漏水を早く見つける5つのチェック手順
    1. 手順1|水道メーターのパイロットを見る
    2. 手順2|止水栓を閉めてもう一度見る
    3. 手順3|床・壁・天井を手で触って確かめる
    4. 手順4|検針票を過去の月と比べる
    5. 手順5|水道局指定の給水装置工事事業者へ連絡する
  9. 高額請求されたら?漏水による水道料金の減免制度
    1. 減免が認められやすいのはどんな漏水か
    2. 減免申請の一般的な流れ
    3. 申請前にやってはいけないこと
  10. 冬に多い「凍結による水道管の破裂」を防ぐ
    1. もっとも確実な対策は「水抜き」
    2. ただし「水道の解約」は慎重に
  11. 火災保険の「水濡れ補償」を確認する
  12. 根本的な解決は「持ち続けるかどうか」を決めること
    1. 放置すると税負担が増えるおそれ
    2. 漏水で傷んだ家でも、そのまま買い取れます
  13. まとめ|空き家の水道料金と漏水対策は早めに
  14. よくあるご質問
    1. Q. 空き家の漏水はどうやって見つけますか?
    2. Q. 空き家の漏水で水道代が高額請求されました。減免してもらえますか?
    3. Q. 空き家の水道は解約したほうがよいですか?
    4. Q. 冬の水道管の凍結・破裂はどう防げばよいですか?
    5. Q. 火災保険で漏水の被害はカバーされますか?
    6. Q. 漏水で傷んでしまった空き家でも売れますか?
    7. あわせて読みたい|空き家の水道・水漏れをもっと詳しく

空き家の水道料金はどのくらいかかるのか

空き家は水を使わないからといって、水道料金がゼロになるわけではありません。多くの自治体では、水道契約を継続している限り**「基本料金」**が毎月発生します。基本料金は水道管の口径や契約種別によって決まり、使用量にかかわらず一定額が請求されます。さらに下水道を利用している場合は、下水道分の基本料金も加算されます。

例えば、口径13mmの一般家庭用契約では、上水道と下水道の基本料金を合計すると月2,000〜3,000円程度になるケースが多く、年間では約2万5,000〜3万6,000円もの費用になります。これは使用量ゼロの場合の最低額であり、わずかな使用や漏水があるとさらに高くなります。

漏水は特に注意が必要です。蛇口の閉め忘れや配管の劣化などにより、気づかないうちに水が流れ続けると、数千円〜数万円単位で料金が上乗せされることがあります。例えば、1日10リットルの漏水でも年間で約3.6立方メートルになり、従量料金が数千円かかります。もし1日100リットルの漏水なら、年間で36立方メートル、料金は数万円規模になることもあります。

また、空き家は人が住んでいる家に比べて定期的な水の流れがないため、パッキンの乾燥や配管内の劣化が進みやすく、漏水リスクが高まる傾向があります。そのため、使用していなくても毎月の料金が発生するだけでなく、管理不足による突発的な出費リスクもあるのです。

このように、空き家の水道料金は「基本料金+漏水などによる追加料金」という構造で発生します。契約をどうするか、漏水をどう防ぐかが、空き家の維持費を抑えるための重要なポイントとなります。

空き家における水道料金の目安

空き家にかかる水道料金は、契約状況や使用状況によって変わりますが、多くの場合は**「基本料金のみ」が発生します。使用量がゼロの場合でも、契約を続けている限り基本料金は請求されるため、まったく水を使わない状態でも年間2万5,000〜3万6,000円程度**の維持費が必要です。

基本料金の額は、水道管の口径や自治体の料金設定によって異なります。一般的な口径13mmまたは20mmの家庭用契約では、上水道と下水道を合わせて月額2,000〜3,000円前後が多い傾向にあります。下水道が未整備の地域や井戸水併用の家庭では、下水道分の料金が発生しないため、もう少し安くなるケースもあります。

ただし、漏水や軽微な使用があれば話は別です。たとえば、庭木の水やりや清掃などで月1〜2立方メートルだけ使用しても、その分の従量料金が追加されます。さらに、漏水の場合は気づかないうちに使用量が膨らみ、基本料金の数倍に膨れ上がることがあります。

以下は、ケース別の年間水道料金の一例です。

ケース月額料金年間料金備考
基本料金のみ約2,500円約30,000円使用量ゼロ
軽微な使用あり約3,000円約36,000円月1〜2㎥使用
軽微な漏水あり約4,000円約48,000円屋外蛇口の滲み出し程度
中規模漏水約8,000円約96,000円トイレタンク内部の水漏れ
大規模漏水約20,000円約240,000円地下配管破損

このように、基本料金だけでも数万円の固定費がかかる上、漏水や軽い使用でさらに増える可能性があります。特に空き家では、人が住んでいない分、漏水の発見が遅れやすく、想定外の高額請求になることも珍しくありません。

そのため、水道料金の目安を把握しておくことはもちろん、定期的なメーター確認と請求書チェックがコスト管理には欠かせません。空き家の維持費を少しでも抑えるためには、「使わない=安心」ではなく、「使わなくても管理が必要」という意識を持つことが重要です。

空き家の水道料金を抑えるための対策

空き家の水道料金は、使っていなくても基本料金がかかるため、**「契約をどうするか」「漏水をどう防ぐか」**が節約の鍵になります。ここでは、実際に効果がある方法を3つの視点から解説します。

1. 水道の解約を検討する

長期間空き家を使用しない予定であれば、水道を解約することで毎月の基本料金をゼロにできます。
解約のメリットは明確で、年間数万円の固定費削減が可能です。ただし、再び水道を利用する際には**再契約や開栓工事の費用(数千円〜数万円)**がかかること、工事日程の調整が必要になることを理解しておく必要があります。
また、売却や賃貸を予定している場合は、契約が切れていることで内見時や引き渡し時に不便が生じる可能性もあります。解約は計画的に行いましょう。

2. 契約内容の見直し

自治体によっては、水道の「季節利用契約」や「一時休止制度」を設けている場合があります。これらを活用すれば、契約を完全に解約せずに基本料金を減額できるケースがあります。
例えば、別荘地などでは冬季のみ利用停止契約を行い、その期間の料金を抑える制度があります。空き家の所在地の水道局に問い合わせ、適用可能なプランがないか確認しましょう。

3. 漏水防止対策を徹底する

水道料金の大幅な増加原因の多くは漏水です。空き家は人がいないため発見が遅れやすく、気づいた時には高額請求になっているケースも珍しくありません。
主な防止策は以下の通りです。

  • 元栓を閉める:長期不在時は必ず実施
  • 屋外配管の保温:冬季の凍結破損を防ぐ
  • 定期的な目視点検:蛇口やトイレタンクの内部も確認
  • メーターの確認:全ての蛇口を閉めた状態で針が動く場合は漏水の可能性大

ポイント

空き家の水道料金を抑えるには、「契約管理」と「漏水予防」の両立が重要です。単に水を使わないだけではなく、契約形態の工夫や物理的な防止策を組み合わせることで、固定費と突発費用の両方を大幅に削減できます。

水道料金を節約するための具体的な方法

空き家の水道料金を抑えるためには、「使わないから安心」という発想から一歩進んで、無駄な水の流れを防ぎ、必要最小限の管理を行う工夫が求められます。ここでは、実践しやすく効果の高い方法を具体的にご紹介します。

1. 水道使用量の見直し

空き家であっても、清掃や庭の水やり、点検時の通水などで水を使うことがあります。使用する際は、必要な量だけを計画的に使用する意識を持つことが重要です。
例えば、庭の水やりは雨天時は中止する、清掃はまとめて行うなど、小さな工夫で水量を減らせます。

2. 定期的な漏水チェック

漏水は、水道料金が増える最大の原因の一つです。月に1回は、すべての蛇口を閉めた状態で水道メーターを確認しましょう。針やパイロット(小さな回転盤)が動いていれば、どこかで水が漏れています。
漏水は配管だけでなく、トイレタンクや給湯器の内部、屋外蛇口など、意外な場所で起こることがあります。早期発見が節約につながります。

3. 元栓の活用

長期間空き家を使用しない場合は、元栓を閉めておくことで漏水のリスクをほぼゼロにできます。特に冬場の凍結による破損は、元栓を閉めるだけで防げるケースが多いです。
元栓の場所と閉め方は事前に確認しておき、必要に応じて家族や管理業者にも共有しましょう。

4. 料金プランの見直し

水道局や自治体によっては、一時的に料金を減額できるプランや休止制度があります。完全な解約ではないため、再開時の手間や費用が少なく、節約と利便性のバランスが取れます。
こうした制度は自治体ごとに異なるため、必ず事前に問い合わせて確認してください。

5. 節水機器の導入

空き家でも時々水を使う場合、節水型シャワーヘッドや節水コマを取り付けておくと、必要なときの使用量を減らせます。費用は数百円〜数千円と安く、取り付けも簡単です。


このように、空き家の水道料金を節約するためには、日常的な意識と物理的な対策の両方が必要です。**「使わないから安心」ではなく、「使わないからこそ管理を徹底」**することが、長期的なコスト削減につながります。

空き家の水道料金を管理するためのポイント

空き家の水道料金は、使わないからといって放置してしまうと、思わぬ高額請求や漏水被害につながることがあります。特に、人が住んでいない期間が長いほど、配管や設備の劣化は進みやすく、管理の重要性が高まります。ここでは、水道料金を適正に管理するための具体的なポイントをご紹介します。

1. 定期的な水道メーターの確認

水道メーターは、水の使用状況を把握する上で欠かせないチェックポイントです。

  • 頻度の目安:少なくとも月1回
  • 確認方法:全ての蛇口を閉めた状態で、メーターの針やパイロット(小さな回転盤)が動いていないか確認
    動いている場合は漏水の可能性が高いため、すぐに水道業者へ連絡しましょう。

メーターの定期確認は、料金の異常を早期発見できる唯一の手段と言っても過言ではありません。

2. 異常値の早期発見

前月や前年同月と比べて使用量が増えている場合、原因を特定することが重要です。

  • 家の中での水の使用有無を確認
  • 配管や蛇口周辺の水たまり、湿り気をチェック
  • トイレタンクの中で水が流れ続けていないか確認

異常値は漏水だけでなく、知らない間に第三者が水を使用しているケースもあります。

3. 請求書の保管と比較

毎月の請求書は必ず保管し、使用量と料金を記録しておきましょう。紙のファイルでもExcelでも構いません。データを蓄積することで、異常値があったときにすぐに気付けます。

4. 管理代行サービスの活用

遠方の空き家や頻繁に訪問できない物件は、管理代行業者に依頼するのも有効です。月1回の巡回点検で水道メーターの確認や簡単な漏水チェックを行ってくれるプランもあり、長期的な安心感とコスト管理を両立できます。

5. 緊急時の連絡体制を整える

万一漏水や破損が発生した場合に備えて、水道局や地元の修理業者の連絡先を控えておき、家族や管理業者と共有しておきましょう。迅速な対応が被害と費用の拡大を防ぎます。


空き家の水道料金管理は、「記録」「比較」「早期対応」が基本です。小さな手間を惜しまなければ、予期せぬ高額請求や修理費用を大幅に抑えることが可能です。

空き家の漏水リスクと防止策

空き家の維持管理において、最も見落とされやすいトラブルの一つが漏水です。人が住んでいない家は、日常的に水を使用しないために配管内の水が滞留し、部品の劣化や腐食が進みやすくなります。その結果、気づかないうちに水が漏れ続け、高額な水道料金や修理費用が発生することがあります。

漏水が起きやすい場所

空き家で特に漏水が多いのは、次のような場所です。

  • 屋外配管:地中や露出した部分が凍結や経年劣化で破損
  • トイレタンク:内部部品の劣化により水が止まらず流れ続ける
  • 給湯器やボイラー周辺:使用しない間にパッキンが乾燥し、亀裂が入る
  • キッチンや洗面台下の配管:接続部分の緩みやパッキン劣化

これらの箇所は、空き家では使用頻度が低いために異常が見つかりにくく、発見時にはすでに長期間漏れ続けていることも珍しくありません。

防止策1:元栓を閉める

長期間使用しない場合は、元栓を閉めることが最も確実な漏水防止策です。これにより、屋内外の配管に水が流れなくなり、漏水リスクをほぼゼロにできます。

防止策2:冬季の凍結対策

寒冷地や寒波が予想される時期は、配管の保温材巻きや水抜きを行いましょう。特に屋外配管や北側の壁際は凍結破損の危険が高く、破損後は大量の漏水につながります。

防止策3:定期的な通水

完全に断水すると配管内が乾燥してパッキンの劣化が進む場合があります。長期的な空き家管理では、数か月に一度は通水して設備を動かすことも有効です。これにより、サビや異臭の発生を防ぎ、設備の寿命を延ばすことができます。

防止策4:定期点検の実施

屋内外の配管や設備は、目視で確認するだけでなく、メーター確認や水圧チェックを行うとより確実です。遠方の場合は、管理代行業者や地元の工務店に依頼するのもおすすめです。


漏水は「見えない場所」で静かに進行します。元栓管理・凍結対策・定期通水・点検の4本柱を徹底することで、空き家の漏水リスクは大幅に減らせます。

空き家の水道料金に関するFAQ

空き家の水道料金や漏水管理については、多くの方が共通して抱える疑問があります。ここでは、特によく寄せられる質問に詳しくお答えします。


Q1:空き家でも水道料金はかかるのですか?
A:はい。水を使わなくても、水道契約を継続している限り基本料金が毎月発生します。基本料金は口径や自治体の料金体系によって異なりますが、上水・下水を合わせて月額2,000〜3,000円程度が一般的です。年間では2万5,000〜3万6,000円前後の固定費となります。


Q2:漏水があるかどうか、どうやって確認すればいいですか?
A:全ての蛇口を閉めた状態で水道メーターを確認します。メーター内のパイロット(小さな回転盤)が回っていれば、どこかで水が漏れています。特に空き家では、屋外配管やトイレタンク内部の劣化が多く、気づかないうちに漏水が進行するケースがあります。


Q3:水道を解約するとどうなりますか?
A:解約すれば水道料金はゼロになりますが、再開時には開栓工事や手数料がかかります。また、売却や賃貸を予定している場合、契約が切れていると内見時や引き渡し時に不便が生じることがあります。利用予定や売却スケジュールを考慮して判断しましょう。


Q4:水道料金が急に高くなった場合、どんな原因が考えられますか?
A:最も多いのは漏水です。その他にも、第三者による無断使用、契約内容の変更漏れ、請求書の誤記載などが考えられます。まずはメーターで漏水の有無を確認し、不明点があれば水道局に問い合わせましょう。


Q5:空き家管理で水道契約を続けるべきですか?
A:短期的な空き家や売却準備中の物件であれば契約を続けた方が便利です。内見や清掃、設備確認に水が必要になるためです。一方、長期間利用予定がない場合は、契約休止や解約で固定費を削減する選択肢も検討できます。


Q6:漏水修理費は誰が負担しますか?
A:敷地内の配管や設備の修理は基本的に所有者負担です。敷地外や公道下の配管は水道局が対応する場合もありますが、まずは状況を確認してから判断しましょう。


このFAQを参考に、空き家の水道管理に関する基本的な疑問を解消しておくことで、突発的な費用発生やトラブルを未然に防ぐことができます。

空き家の漏水を早く見つける5つのチェック手順

空き家の漏水がやっかいなのは、誰も住んでいないため発見が遅れ、気づいたときには請求額が膨らんでいる点です。次の5つの手順なら、専門知識がなくてもご自身で確認できます。

空き家の漏水を早く見つける5つのチェック手順|ハウスドゥ 守谷
空き家の漏水チェック5手順(発見が困難な地下漏水は減免制度がある自治体もあります)

手順1|水道メーターのパイロットを見る

最も確実な方法です。家中の蛇口をすべて閉めた状態で水道メーターのふたを開け、中央にある銀色や赤色の小さな円盤(パイロット)を見てください。誰も水を使っていないのに少しでも回っていれば、どこかで水が漏れています。ゆっくりでも回っていれば漏水です。

手順2|止水栓を閉めてもう一度見る

次に、メーターボックス内の止水栓を閉めてからパイロットを確認します。止水栓を閉めてパイロットが止まれば、漏れているのは建物側(宅内の配管や設備)です。閉めても回り続ける場合は、止水栓より手前の地中で漏れている可能性があります。この判別ができていると、業者への説明がスムーズになります。

手順3|床・壁・天井を手で触って確かめる

目視だけでは見つかりません。床のブカつき、壁紙の浮きやシミ、カビ臭さ、畳の湿りは、見えない配管からの漏れのサインです。特に、キッチン・洗面台の下、配管が通る床下点検口の周辺を重点的に確認してください。

手順4|検針票を過去の月と比べる

誰も住んでいないのに使用量が増えていれば、漏水をまず疑ってください。基本料金だけのはずが数千円、数万円と増えている場合は、すでにかなりの量が漏れています。検針票は捨てずに保管しておくと、後の減免申請でも役立ちます。

手順5|水道局指定の給水装置工事事業者へ連絡する

漏水の疑いがあれば、水道局指定の給水装置工事事業者(指定工事店)に調査を依頼します。自己判断で壁や床を壊さないでください。指定業者による調査記録と修理の証明書が、後述する減免申請の根拠になります。指定業者の一覧は、各自治体の水道担当窓口やウェブサイトで確認できます。

高額請求されたら?漏水による水道料金の減免制度

「空き家なのに水道代が数十万円請求された」というご相談は実際にあります。ここで諦めないでください。多くの自治体が、漏水による水道料金の減免制度を設けています。

減免が認められやすいのはどんな漏水か

減免の対象は、一般に地下埋設部分など、通常の注意を払っていても発見が困難な場所での漏水です。逆に、蛇口の閉め忘れ、明らかに目に見える場所での漏れ、修理を放置していた場合などは対象外となるのが通常です。制度の有無・条件・減免の割合は自治体ごとに異なりますので、必ずお住まいの地域の水道事業者にご確認ください。

減免申請の一般的な流れ

まず水道局指定の給水装置工事事業者に修理を依頼し、修理を完了させます。次に、業者が発行する修理内容の証明書や領収書を受け取ります。この書類を添えて、水道担当窓口に減免を申請します。修理が終わっていることが申請の前提となる自治体が多く、また申請できる期間にも定めがあるため、気づいたら早めに動いてください。

申請前にやってはいけないこと

指定業者以外に修理を頼んだり、ご自身で応急処置をして証明書が残らなかったりすると、減免を受けられなくなるおそれがあります。また、修理前に現場の写真を撮っておくと状況説明に役立ちます。

冬に多い「凍結による水道管の破裂」を防ぐ

茨城県南部でも、朝の冷え込みが強い日には水道管の凍結が起こります。凍った水が膨張して管を割り、気温が上がって解けた瞬間に一気に漏れ出すのが典型的なパターンです。空き家では誰も気づかず、床上まで水浸しになってから発覚することがあります。

もっとも確実な対策は「水抜き」

長期間使わない空き家では、止水栓を閉めたうえで、宅内の蛇口をすべて開けて配管内の水を抜いておくのが最も確実です。トイレのタンクや給湯器の中にも水が残るため、可能なら給湯器の水抜き栓も操作します。水を抜いてしまえば、そもそも凍る水がありません。

ただし「水道の解約」は慎重に

水道を完全に解約してしまうと、再開時に開栓手続きや、場合によっては工事費用が必要になることがあります。売却や解体の予定がある空き家では、内覧や工事の際に水が使えないと支障が出ます。基本料金の負担と、再開のコスト・手間を比べて判断してください。「使わないから解約」と即断せず、今後の予定を踏まえて決めることをおすすめします。

火災保険の「水濡れ補償」を確認する

建物の火災保険に水濡れ(水ぬれ)補償が付いていれば、給排水設備の事故によって建物や家財が受けた損害が補償される場合があります。ただし補償されるのは漏れた水で傷んだ部分であって、原因となった配管の修理費そのものは対象外とされるのが一般的です。また、長期間空き家であることを保険会社に伝えていないと、契約条件に合わず支払われないおそれがあります。空き家になった時点で、保険会社への連絡と契約内容の確認をしておいてください。

根本的な解決は「持ち続けるかどうか」を決めること

ここまで対策をお伝えしてきましたが、正直に申し上げると、水道の管理は空き家の負担のごく一部です。固定資産税、庭木の手入れ、郵便物の整理、台風のたびの見回り、そして老朽化。漏水対策をどれだけ丁寧にしても、使う予定のない家を持ち続ける限り、負担と出費は続きます。

放置すると税負担が増えるおそれ

管理が行き届かない空き家は管理不全空家等・特定空家等に指定されるおそれがあります。指定されて勧告を受けると住宅用地の特例が外れ、固定資産税の負担が大幅に増えることになります。漏水を放置して建物が傷むことは、この指定に近づく要因にもなります。

漏水で傷んだ家でも、そのまま買い取れます

「水浸しになった家は売れないのでは」と心配される方が多いのですが、ハウスドゥ 守谷は買取専門店として、傷んだ家をそのままの状態で買い取ることができます。修理もリフォームも、残置物の片付けも不要です。仲介と違って買主を探す期間がないため、売却の時期をご自身で決められるのも大きな違いです。

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▶あわせて読みたい:守谷市の不動産売却・買取|ハウスドゥ 守谷

漏水を放置して建物本体に被害が及んでいる場合は、修理してから売るか、現状のまま買取に出すかの判断も重要です。詳しくは空き家の漏水は修理か買取か|建物被害と査定への影響もご覧ください。

まとめ|空き家の水道料金と漏水対策は早めに

空き家の水道料金は、水を一切使わなくても基本料金が毎月発生します。上水・下水を合わせれば、年間で2万5,000〜3万6,000円程度の固定費がかかるのが一般的です。さらに、漏水が発生すれば料金は一気に跳ね上がり、場合によっては数十万円規模になることもあります。

漏水は屋外配管やトイレタンク、給湯器、キッチン下の配管など、意外な場所で起こります。空き家の場合、人の目が行き届かないため発見が遅れやすく、被害が拡大するリスクが高まります。**「使っていないから安心」ではなく、「使っていないからこそ要注意」**なのです。

コストとリスクを抑えるためには、以下のポイントが重要です。

  • 契約管理:長期的に使わない場合は契約休止や解約を検討
  • 漏水防止:元栓を閉め、冬季は凍結対策を徹底
  • 定期点検:メーター確認と請求書チェックで異常を早期発見
  • 記録と比較:毎月の使用量と料金を保存し、変化を把握

また、売却や賃貸を視野に入れている場合は、水道契約の有無が内見や引き渡しに影響します。短期利用予定がある場合は契約を維持し、長期空き家の場合はコスト削減策を優先するなど、状況に応じた判断が必要です。

空き家の管理は、水道だけでなく電気・ガス・防犯面など総合的に行うことが望ましいですが、特に水道は漏水による影響が大きく、放置による損害が高額になりやすい分野です。早めに対策を講じることで、無駄な出費を防ぎ、資産価値の維持にもつながります。


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よくあるご質問

Q. 空き家の漏水はどうやって見つけますか?

A. 家中の蛇口をすべて閉めた状態で水道メーターのパイロット(中央の小さな円盤)を確認してください。少しでも回っていれば漏水です。次にメーターボックス内の止水栓を閉めて再確認し、止まれば建物側、回り続けるなら地中側の漏れが疑われます。床のブカつきや壁のシミ、カビ臭さも見えない漏れのサインです。

Q. 空き家の漏水で水道代が高額請求されました。減免してもらえますか?

A. 多くの自治体が漏水による水道料金の減免制度を設けています。対象となるのは一般に、地下埋設部分など通常の注意では発見が困難な場所の漏水です。水道局指定の給水装置工事事業者に修理を依頼し、修理内容の証明書を添えて水道担当窓口に申請します。制度の有無や条件、減免割合は自治体ごとに異なるため、必ず水道事業者にご確認ください。

Q. 空き家の水道は解約したほうがよいですか?

A. 慎重に判断してください。解約すると基本料金はかからなくなりますが、再開時に開栓手続きや工事費用が必要になることがあります。売却や解体の予定がある場合、内覧や工事で水が使えないと支障が出ます。基本料金の負担と再開のコスト・手間を比べ、今後の予定を踏まえて決めることをおすすめします。

Q. 冬の水道管の凍結・破裂はどう防げばよいですか?

A. 長期間使わない空き家では、止水栓を閉めたうえで宅内の蛇口をすべて開け、配管内の水を抜いておく「水抜き」が最も確実です。トイレのタンクや給湯器にも水が残るため、可能なら給湯器の水抜き栓も操作してください。水を抜いてしまえば、そもそも凍る水がありません。

Q. 火災保険で漏水の被害はカバーされますか?

A. 水濡れ補償が付いていれば、給排水設備の事故で建物や家財が受けた損害が補償される場合があります。ただし補償されるのは漏れた水で傷んだ部分で、原因となった配管の修理費そのものは対象外とされるのが一般的です。また長期間空き家であることを保険会社に伝えていないと、契約条件に合わず支払われないおそれがあります。

Q. 漏水で傷んでしまった空き家でも売れますか?

A. 売れます。ハウスドゥ 守谷は買取専門店として、傷んだ家をそのままの状態で買い取ることができます。修理もリフォームも、残置物の片付けも不要です。仲介と違い買主を探す期間がないため、売却の時期をご自身で決められます。まずは無料査定で金額を確認したうえでご判断ください。

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