守谷市の空き家、冬の水道管破裂は他人事ではない!放置が招く深刻なリスク
「親から相続した実家が守谷市にあるが、遠方で管理が難しい」 「冬場、ニュースで『水道管凍結』と聞くたびに、実家は大丈夫かと不安になる」
このようなお悩みは、決して杞憂ではありません。都心へのアクセスも良好な守谷市・つくばみらい市エリアですが、冬の朝晩は厳しい冷え込みに見舞われます。特に、人が住んでいない「空き家」は、私たちが想像する以上に水道管破裂のリスクに晒されています。
「たまに様子を見に行っているから大丈夫」そう思っていても、空き家の水道管破裂は、建物の築年数や管理頻度に関わらず、ある日突然、深刻な事態を引き起こす可能性があるのです。
なぜ「空き家」だと水道管破裂が起こりやすいのか?
私たちが生活している家では、料理や入浴などで日常的に水が流れています。この水の「動き」が、水道管の凍結を防ぐ自然の防止策です。しかし、空き家では水の動きが完全に止まってしまいます。そのため、外気温が氷点下まで下がると、管の中の水はたやすく凍りつき、体積が膨張して水道管そのものを内側から破壊してしまうのです。
特に、北向きで日が当たりにくい場所にある給湯器の配管や、屋外に露出している蛇口は危険です。守谷市周辺は、冬場に放射冷却現象で気温が急激に下がる日も珍しくありません。たった一晩の油断が、取り返しのつかない事態を招くこともあります。
放置が招く「被害の連鎖」とは?
水道管破裂の恐ろしさは、単に水が漏れるだけでは終わりません。誰も気づかない空き家で発生したがゆえに、被害は静かに、そして深刻に拡大していきます。
- 高額な水道料金の請求: 漏水に気づくまで数ヶ月かかり、水道料金が数十万円にのぼるケースも実在します。
- 建物への甚大なダメージ: 漏れ出した水は床下や壁の内部に浸透し、木材を腐らせ、カビやシロアリの温床となります。大規模なリフォームが必要になることも少なくありません。
- 家財や思い出の品の毀損: 大切にされていた家具やアルバムが水浸しになり、金銭的な被害以上に所有者の心を深く傷つけます。
- 近隣トラブルへの発展: マンションや隣家と密接している場合、漏水が隣家にまで及び、損害賠償問題に発展するリスクも抱えています。
このように、たった一つの空き家の水道管破裂が、経済的、構造的、そして精神的なダメージの連鎖を引き起こします。遠方に住んでいるために発見が遅れ、被害が極限まで拡大してしまうのが、この問題の最も恐ろしい点なのです。
この記事では、空き家の水道管が破裂する原因とメカニズム、具体的な予防策と万が一の対処法、そして管理の負担から根本的に解放されるための解決策まで、専門家の視点から詳しく解説します。
なぜ空き家の水道管は破裂しやすい?凍結が引き起こす3つのメカニズム
空き家で水道管破裂のリスクが高まる根本的な原因は**「冬場の凍結」**です。空き家という特殊な環境が、この「凍結」という自然現象を、水道管を破壊するほどの強力な力に変えてしまいます。ここでは、そのメカニズムを3つのポイントに分けて解説します。
メカニズム1:水は凍ると膨張する!逃げ場を失った氷の圧力
まず、基本的な原理として、水は液体から固体(氷)に変わる際に体積が約9%膨張します。
密閉された水道管の中でこの現象が起こると、体積を増やした氷は逃げ場を失い、内側から水道管に対してすさまじい圧力をかけ始めます。その圧力は、金属製の管をも歪ませ、ついには破裂させてしまうほど強力です。
特に、地域に密着して使用されてきた金属管(鉄管や銅管)は、経年劣化で内部にサビが発生してもろくなっているケースが多く、凍結による圧力が加わることであっけなく亀裂が入ります。比較的新しい住宅で使われる塩ビ管(塩化ビニル管)も、低温で硬化し弾力性を失うため、氷の圧力に耐えきれず割れてしまうことがあります。
メカニズム2:暖房のない「冷蔵庫」状態。空き家特有の低温環境
人が住んでいる家であれば、暖房や調理・入浴、そして人の体温といった「生活熱」によって、無意識のうちに家全体が温められています。そのため、水道管が凍結するほどの低温になることは稀です。
しかし、空き家にはこの生活熱が一切ありません。人の出入りがなく、暖房も稼働していない空き家は、いわば「大きな冷蔵庫」のようなもの。外の冷気がそのまま家の中の温度となり、時には外気温よりも低くなることさえあります。
守谷市、つくばみらい市といったエリアは、冬の冷え込みが厳しく、最低気温が氷点下5度を下回る日も珍しくありません。特に川沿いの地域では、夜間に地表の熱が奪われる「放射冷却」が起こりやすく、局所的に気温が急低下します。人が住んでいた頃の感覚で「このくらいなら大丈夫」と考えていると、思わぬ事態を招きかねません。
メカニズム3:水が動かない「静寂」。凍結を加速させる滞留水
3つ目のメカニズムは、空き家ならではの「水の動きのなさ」です。
川の水が凍りにくいのと同じで、常に流れがある水は、静止している水に比べて格段に凍りにくい性質があります。人が住んでいれば、一日のうちに何度も水道の蛇口がひねられ、管の中の水は常に入れ替わっています。
ところが空き家では、この水の動きが完全に止まり、水道管の中の水は「滞留水」となります。この静止した水は、外の冷気の影響をダイレクトに受け、非常に凍りやすい状態にあるのです。
特に危険なのは、以下のような場所です。
- 屋外に露出した水道管や蛇口: 北側の日が当たらない場所や、風が吹き付ける場所は特に危険です。
- 給湯器の周辺: 給湯器内部や、それに接続されている複雑な配管は水が残りやすく、凍結・破裂の多発地帯です。
- 水道メーターボックスの中: 地面からの冷気で凍結することがあります。
これら3つのメカニズム、「①水の体積膨張」「②空き家特有の低温環境」「③水の滞留」が組み合わさることで、空き家の水道管破裂という深刻なリスクが生まれるのです。

水道管破裂が招く甚大な被害|修理費から近隣トラブル、資産価値の下落まで
万が一、空き家の水道管破裂が起きてしまったら、一体どのような事態が待ち受けているのでしょうか。「水道屋さんを呼んで修理すれば終わり」と軽く考えていると、その被害の大きさに愕然とすることになります。この問題がもたらす金銭的・精神的な負担は、あなたが考えている以上に重く、深刻です。
被害①:建物の構造を蝕む「見えない」二次被害
水道管破裂の最も恐ろしい点は、漏れ出た水が建物の構造自体を静かに、しかし確実に蝕んでいくことです。発見が遅れがちな空き家では、気づいた頃には深刻なダメージに繋がっています。
木材の腐食とカビの大量発生 床下や壁の内部に浸透した水は、木材を腐らせ、カビの温床となります。守谷市のように夏場に湿度が高くなる地域では、カビの繁殖スピードは驚くほど速いものです。一度発生したカビは健康被害の原因にもなり、完全な除去には大掛かりな工事が必要になることも少なくありません。
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シロアリの誘発 湿った木材は、建物の天敵であるシロアリを呼び寄せます。シロアリは土台や柱といった重要な構造部材を食い荒らし、建物の耐震性を著しく低下させてしまいます。
これらの二次被害は目に見えない場所で進行するため、発見したときには修繕費用が数百万円単位に膨れ上がっているケースも珍しくありません。
被害②:数ヶ月後に届く、数十万円の水道料金請求
空き家では、水道メーターの検針員が異常に気づくか、所有者が久しぶりに訪れるまで、漏水が発覚しないことがほとんどです。
水道管が破裂し、水が勢いよく噴出している状態が数ヶ月も続けば、請求額は20万円、30万円といった信じられない金額に達することがあります。自治体によっては漏水による水道料金の減免制度がありますが、全額が免除されるわけではなく、適用には条件があります。結局、数万円から十数万円の自己負担が発生するケースがほとんどであり、予期せぬ大きな金銭的打撃となります。
被害③:ご近所トラブルと損害賠償という「終わらない」責任
もし、ご実家がマンションの一室だったり、隣家との距離が近い住宅地にあったりした場合、被害はご自身の資産の中だけでは収まりません。
漏れ出た水が階下の部屋に浸水し、高価な家具や家電を台無しにしてしまえば、その損害はすべてあなたが賠償する責任を負います。隣家の敷地に水が流れ込み、基礎を傷めたりすれば、同様に損害賠償を請求されるでしょう。金銭的な問題以上に深刻なのが、ご近所との人間関係の悪化です。この精神的なストレスは、お金には代えられない非常に重い負担となります。
被害④:売るにも売れない「資産価値」の暴落
将来的にご実家の売却を考えている場合、水道管破裂は致命的なダメージとなります。一度でも水漏れ事故を起こした物件は、不動産市場において「心理的瑕疵(かし)物件」として扱われる可能性があるからです。
- 構造への不安: 買主は「見えない部分が腐っているのではないか」と不安を抱きます。
- 告知義務: 修繕履歴は、売却時に買主へ正直に伝えなければならない「告知義務」の対象です。これを隠して売却すると、後々契約不適合責任を問われ、損害賠償や契約解除に至る可能性があります。
結果として、買い手が見つかりにくくなったり、見つかっても大幅な値引きを要求されたりするなど、資産価値が著しく下落してしまいます。
【要注意】火災保険は万能ではありません
「万が一のときは火災保険が使える」と思っていませんか?その考えは非常に危険です。火災保険の水濡れ補償が適用されるのは、あくまで「偶発的かつ突発的な事故」による損害です。しかし、水道管のサビや腐食といった**「経年劣化」が原因と判断された場合、保険金は支払われません。**空き家は定期的なメンテナンスが行き届いていないことが多く、「管理不十分による経年劣化」と見なされるリスクが非常に高いのが実情です。
保険を過信せず、事故を未然に防ぐ対策を講じることが、あなたの大切な資産を守る唯一の方法なのです。
【破裂させない・被害を広げない】今すぐできる予防策と緊急時の対処法
空き家の水道管破裂が引き起こす深刻な事態は、適切な予防策と、万が一の際の正しい知識があれば、そのリスクを大幅に減らすことができます。ここでは、今日からすぐに実践できる具体的なアクションプランを「予防策」と「緊急時の対処法」に分けて解説します。

空き家を水道管破裂から守る4つの予防策
水道管破裂の最大の原因は冬場の凍結です。特に、氷点下まで冷え込む地域にある空き家では、これからご紹介する予防策が不可欠です。
1. 最も確実な予防策「水抜き」の正しい手順
長期間、家を空ける際に最も効果的なのが「水抜き」です。水道管の中に水が残っていなければ、凍結による破裂は起こりえません。
【水抜きの基本手順】
- 水道の元栓(止水栓)を閉める 戸建ての場合、敷地内の地面にあるメーターボックス内のバルブ(止水栓)を時計回りに回して完全に閉めます。
- 宅内のすべての蛇口を開ける キッチン、洗面所、浴室、屋外の散水栓など、家にあるすべての蛇口(お湯と水の両方)を全開にし、水道管内に残っている水を排出します。
- 給湯器やトイレの水も抜く 給湯器にも水抜き用のバルブが付いています。取扱説明書を確認しながら必ず水抜きを行ってください。トイレも同様に、タンクの水を抜いておくと万全です。
- メリット: 最も確実な凍結防止策です。
- デメリット: 再び水道を使う際に逆の手順が必要で、手順を誤ると別のトラブルにつながる可能性もあります。
2. 定期的な通水・換気
月に1〜2回程度、空き家を訪問できる方向けの方法です。各所の蛇口を1分ほど開けて水を流す「通水」は、水道管のサビや劣化を防ぎ、下水管からの悪臭や害虫を防ぐ効果もあります。同時に、窓を開けて「換気」を行うことで、湿気によるカビや建材の腐食を防ぎ、家全体のコンディションを良好に保てます。
- メリット: 費用がかからず、家の状態を定期的にチェックできます。
- デメリット: 定期的に訪問する手間と時間がかかります。
3. 凍結防止ヒーターや凍結防止帯の活用
水道管に巻き付けて電気で温める「凍結防止ヒーター」は、外気温が一定以下になると自動で稼働し、凍結を防いでくれる便利な設備です。特に、屋外に露出している水道管や北側の日が当たらない場所の水道管に有効です。
- メリット: 自動で凍結を防ぐため手間がかかりません。
- デメリット: 電気代がかかり、ヒーター自体の寿命や故障、漏電のリスクも考慮する必要があります。
4. 空き家管理サービスの検討
遠方に住んでいるなど、自分で管理するのが難しい方には、プロに管理を委託する「空き家管理サービス」という選択肢があります。定期的な巡回、通水・換気、郵便物の整理などを代行してくれます。
- メリット: プロの目で建物の異常を早期に発見でき、管理の手間から解放されます。
- デメリット: 月々の管理費用が発生します。
もしも破裂してしまったら?冷静に対応するための緊急アクション
予防策を講じていても、水道管の破裂を発見してしまったら、パニックにならず以下の手順で冷静に対処してください。被害を最小限に食い止めるための初動が重要です。
【緊急時対応フローチャート】
STEP 1:【最優先】水道の元栓(止水栓)を閉める! まず、これ以上水が漏れ続けないように、敷地内にある水道メーターボックス内の**止水栓を時計回りに固く閉めてください。**マンションの場合は、玄関横のパイプスペース内にあることが多いです。
STEP 2:水道局指定の水道工事店へ連絡する 水を止めたら、速やかに修理を依頼します。必ず**各市の「水道局指定給水装置工事事業者(指定業者)」**に連絡してください。指定業者であれば、一定の技術水準が保証されており、高額請求などのトラブルを避けられます。各市の指定業者は、市の水道局や上下水道課の公式ホームページで確認できます。
STEP 3:管理会社や保険会社へ連絡 マンションの場合は管理会社にも報告を入れましょう。また、火災保険に水濡れ補償が付帯している場合は、保険会社にも連絡し、今後の手続きについて指示を仰ぎます。被害状況の写真を撮っておくと、後の手続きがスムーズです。

管理の負担から解放!水道管が破裂した空き家も『売却』で解決する選択肢
正しい予防策や緊急時の知識は重要ですが、「この先もずっと、この不安と管理の手間を抱え続けるのか…」という根本的な課題を感じた方も多いでしょう。遠方からの管理には限界があり、突発的な修繕費は家計を圧迫します。こうした空き家の水道管破裂といった管理の悩みから解放される最も確実な解決策、それが**『売却』**という選択肢です。
なぜ「水道管が破裂した家」でも売却できるのか?
「水道管が破裂して水浸しになったような家なんて、誰も買ってくれないだろう」そうお考えになるのは当然です。しかし、諦める必要はありません。問題を抱えた「訳あり物件」であっても、不動産のプロである買取業者や、リフォームを前提に物件を探す投資家など、市場には様々なニーズが存在します。
専門の不動産会社は、物件が持つ潜在的な価値を見出し、地域に張り巡らされた独自のネットワークを駆使して、お客様の物件に最も適した買い手や売却方法を提案できます。
「仲介」と「買取」、あなたに合うのはどちら?
空き家の売却には、主に「仲介」と「買取」という2つの方法があります。水道管破裂のような問題を抱えた物件の場合、この2つの違いを理解することが最適な選択につながります。
| 比較項目 | 仲介 | 買取 |
|---|---|---|
| 売却価格 | 市場価格に近い(高め) | 市場価格の7〜8割が目安 |
| 売却スピード | 3ヶ月〜1年以上かかることも | 最短数日〜1ヶ月程度 |
| 手間・負担 | 内覧対応、価格交渉などが発生 | 少ない(不動産会社との直接取引) |
| 修繕の必要性 | 必要になることが多い | 原則不要(現状のままOK) |
| 契約不適合責任 | 売却後も一定期間、責任を負う | 免責される |
| 向いている方 | 時間をかけてでも高く売りたい方 | 早く・確実に・手間なく現金化したい方 |
仲介は、不動産会社が代理人となって買主を探す方法です。高く売れる可能性がありますが、時間がかかり、不具合は事前に修繕を求められるケースがほとんどです。
一方、買取は、不動産会社が直接物件を買い取る方法です。最大のメリットは**「現状のまま」**で売却できること。水道管が破裂した状態でも、室内に家財が残っていても、そのままの状態で買い取るため、余計な修繕費用や片付けの手間がかかりません。
さらに、売却後に別の不具合が見つかっても責任を問われない**「契約不適合責任の免責」**や、最短数日で現金化できるスピード感も、買取ならではの大きな魅力です。終わりの見えない管理の負担からすぐに解放されたい方には最適な方法と言えるでしょう。
今が売り時?TX沿線の不動産市場動向
つくばエクスプレス(TX)沿線の不動産価値は、都心へのアクセスの良さから引き続き堅調に推移すると予測されています。特に守谷市やつくばみらい市は、子育て世代の流入も多く、住宅需要が高いエリアです。このような市場が活発な時期は、問題を抱えた物件であっても、買い手が見つかりやすい傾向にあります。
水道管の破裂というトラブルは、放置された空き家が発する危険信号です。この機会を、長年の悩みだった空き家問題と向き合い、解決するための転機と捉え、管理の負担から解放される「売却」という選択肢を、ぜひ前向きにご検討ください。
守谷市・つくばみらい市の空き家問題は、地域密着のハウスドゥへご相談ください
突然の「空き家の水道管破裂」は、所有者様にとって大きな負担です。途方に暮れていらっしゃるかもしれませんが、このトラブルは地域に密着しての懸案事項を解決するための重要な転機でもあります。大切なのは、この問題を一人で抱え込まず、地域の事情に精通した信頼できる専門家へ相談することです。
私たちハウスドゥ守谷店は、守谷市・つくばみらい市を中心に、TX沿線エリアの不動産に特化した「地域密着」の不動産会社です。地域に密着して培ってきた経験とネットワークを活かし、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な解決策をご提案します。
「仲介」も「買取」も。お客様本位の最適なご提案
不動産の売却方法は一つではありません。高く売れる可能性のある「仲介」と、スピーディーに現状のまま現金化できる「買取」には、それぞれメリット・デメリットがあります。
私たちハウスドゥ守谷店は両方に対応できるため、会社の利益を優先するのではなく、お客様のご希望や物件の状態を丁寧にお伺いした上で、本当にご満足いただける方法を客観的な視点からご提案できます。「少しでも高く売りたいが、いつ売れるかわからないのは困る」「手間や費用はかけたくない」といった複雑なご要望にも、両方の選択肢を比較検討しながら、最善の道筋を一緒に見つけ出します。
空き家の水道管破裂と火災保険|「出る場合」と「出ない場合」を正確に理解する
前章で「火災保険は万能ではない」とお伝えしました。ここでは実務でとくに問い合わせの多い論点を、保険のしくみに沿って詳しく整理します。結論を先に言えば、空き家の水道管破裂は「契約の中身次第で出ることも出ないこともある」のが実際です。ご自身の契約がどうなっているかを確認しないまま「保険があるから大丈夫」と考えるのが、最も危険な状態です。
まず確認すべきは「建物の用途」の申告内容
火災保険は建物の用途によって区分が変わります。人が住んでいる建物は「住宅物件」として扱われますが、誰も住まなくなった空き家は保険会社の判断により「一般物件」として扱われることがあります。一般物件は保険料が高くなるうえ、住宅物件向けの補償や特約が使えない場合があります。
問題は、住まなくなったことを保険会社に通知していないケースです。多くの約款には、建物の用途や使用状況が変わったときに通知する義務(通知義務)が定められています。通知を怠った状態で事故が起きると、保険金が減額されたり支払われなかったりするおそれがあります。相続で実家を引き継いだ方は、契約者名義の変更とあわせて、現在の使用状況を必ず保険会社に伝えてください。
「水濡れ」補償と「凍結による破損」は別の補償です
ここが最も誤解の多い点です。水道管の破裂に関係する補償は、大きく2つに分かれます。
① 水濡れ補償/給排水設備の事故等によって、建物や家財が濡れて生じた損害を補償するものです。壁や床が水浸しになった、といった被害がこれにあたります。ただし多くの約款で、事故の原因となった給排水設備そのものの修理費用は補償の対象外とされています。つまり「濡れた床は直せても、破裂した配管の修理代は出ない」ことがあり得ます。
② 破損・汚損等の補償(不測かつ突発的な事故)や凍結による水道管修理費用の特約/凍結によって破裂した配管そのものの修理費用は、こうした補償や特約でカバーされる形が一般的です。この特約が付いていなければ、配管の修理費は自己負担になります。
つまり、水濡れした室内の補償と、破裂した配管そのものの補償は別物として設計されていると理解してください。証券や約款で「水濡れ」「破損・汚損」「凍結水道管修理費用」といった項目の有無を確認するのが第一歩です。
支払われない可能性が高い代表的なケース
経年劣化・老朽化が原因と判断された場合/保険は「突発的な事故」を対象とします。地域に密着しての劣化で配管が腐食し漏水した場合は、事故ではなく劣化として扱われ対象外となるのが通常です。空き家は劣化の進行が早いため、この判断になりやすい点に注意が必要です。
管理不十分・過失が重いと判断された場合/冬季に水抜きをしていない、元栓を閉めていない、長期間まったく点検していないといった事情は、管理状況として確認されることがあります。
免責金額(自己負担額)を下回る損害/たとえば免責が10万円の契約で修理費が8万円なら、保険金は支払われません。
そもそも長期不在で契約が引受対象外になっていた場合/空き家であることを理由に、更新時に引受を断られていたり補償が縮小されていたりすることがあります。
なお具体的な取扱いは保険会社と商品ごとに異なります。本記事は一般的な考え方の整理であり、ご自身の契約については必ず保険証券・約款を確認し、保険会社または代理店にお問い合わせください。
実際に破裂したときの請求手順
ステップ1|被害を広げない応急処置/まず水道の元栓を閉めます。これを最優先してください。漏水が続いた分だけ水道料金と建物被害が積み上がります。
ステップ2|証拠を残す/修理する前に、破裂箇所・水濡れ範囲・被害の全体像を写真と動画で撮影します。日付がわかる形で残してください。修理してしまった後では被害の立証が難しくなります。
ステップ3|保険会社へ事故連絡/修理業者を手配する前に連絡するのが原則です。先に工事を済ませてしまうと、原因の確認ができず支払いの判断が難しくなります。
ステップ4|見積書を取得/内訳が明記された修理見積書を用意します。配管修理と内装復旧は分けて記載してもらうと、補償区分の判断がスムーズです。
ステップ5|水道局へ漏水減免の相談/漏水が原因の高額請求は、自治体の漏水減免制度により一部が減額される場合があります。守谷市・つくばみらい市・常総市など、お住まいの自治体の水道担当窓口にご相談ください。修理をした指定給水装置工事事業者の証明書類が必要になるのが一般的です。
ステップ6|近隣への被害があれば個人賠償責任保険を確認/集合住宅の階下や隣地に被害が及んだ場合、火災保険に付帯する個人賠償責任特約が使えることがあります。
保険で備えるより確実な「そもそも凍結させない」管理
保険は「起きた後」の話です。空き家の水道管凍結は、冬季に水抜きをして元栓を閉めておけば大半が防げます。茨城県南部は氷点下まで下がる朝が少なくなく、とくに放射冷却の強い晴れた朝や、北風の当たる北側配管・屋外露出配管は凍結しやすい箇所です。
とはいえ、遠方にお住まいの方が毎冬これを続けるのは現実的でないこともあります。「保険料を払い続け、管理の手間を負い、それでも被害が出れば自己負担が生じる」状態が何年続くのかを一度計算してみてください。固定資産税、保険料、水道の基本料金、点検のための交通費、そして建物の劣化。これらの合計と、いま売却した場合の手取り額を比較すると、判断がはっきりすることがあります。
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火災保険と空き家管理に関するよくある質問
Q. 空き家でも火災保険には入れますか?
A. 加入できる場合がありますが、住宅物件ではなく一般物件として扱われ保険料が高くなることがあります。商品によっては引受を断られる場合もあるため、保険会社または代理店にご確認ください。
Q. 実家が空き家になりましたが、保険会社に連絡は必要ですか?
A. 必要です。多くの約款で建物の使用状況が変わった際の通知義務が定められており、通知を怠ると保険金が支払われないおそれがあります。相続した場合は契約者名義の変更もあわせて行ってください。
Q. 凍結で破裂した水道管の修理費は火災保険で出ますか?
A. 破損・汚損等の補償や、凍結による水道管修理費用の特約が付いていれば対象となるのが一般的です。水濡れ補償だけでは、原因となった配管そのものの修理費は対象外とされることが多い点にご注意ください。
Q. 経年劣化による漏水は補償されますか?
A. 通常は対象外です。火災保険は突発的な事故を対象とするため、老朽化による損害は補償されないのが一般的です。
Q. 漏水で水道料金が高額になりました。減免は受けられますか?
A. 多くの自治体に漏水減免制度があり、条件を満たせば一部が減額される場合があります。修理を行った指定給水装置工事事業者の証明等が必要です。お住まいの自治体の水道担当窓口にご相談ください。
Q. 修理を先に済ませてから保険会社に連絡しても大丈夫ですか?
A. 原則として、修理前に事故連絡を行ってください。先に修理すると原因の確認ができず、支払いの判断が難しくなる場合があります。やむを得ず応急処置をした場合は、必ず事前に写真・動画を残してください。
Q. 水道管が破裂した空き家でも売却できますか?
A. できます。当店は現況有姿のままの自社買取に対応しており、修繕してから売る必要はありません。修理費をかける前に、まず査定額をご確認いただくことをおすすめします。
※火災保険の補償内容・支払要件は保険会社および商品ごとに異なります。本記事は一般的な考え方を整理したものであり、個別の可否は必ずご契約中の保険証券・約款をご確認のうえ、保険会社または代理店にお問い合わせください。
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